17世紀フランス。美貌、家柄、財産、すべてに恵まれ、何一つ不自由とするところのなかった一人の女が、何十人という罪のない人々を虐殺した。
マリー、彼女には、世間的な意味での「良心」はひとかけらもなかった。マリー、彼女には、宗教も法律も、他人の命でさえも、絨毯に落ちたチリほどの価値も感じられなかった。マリー、彼女には、生まれつき何かが欠けていた。だがマリー、彼女は、僕が知り得る限り、世界史上もっとも美しく魅惑的な女性である。
ライブペインティングとかロックバンド生演奏とか短編7本立てとか、頭のはち切れた企画で話題と注目を集めているDULL-COLORED POPが、今度は近世フランスのシリアルキラー(連続殺人鬼)を劇化します。 続きを読む 第8回本公演『マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人』