「これまでの作品」カテゴリーアーカイブ

vol.xx
『TOKYO LIVING MONOLOGUES』

「私が生きていることを、私以外誰も知らない」

2021/11/10(水)~11/28(日)@STUDIO MATATU SHIN-OCHANOMIZU

DULL-COLORED POP/谷賢一がこの秋にひっそりと世に発表する、社会との接点を持たない孤独な個人の声を拾い上げる新作実験公演。『福島三部作』や『丘の上、ねむのき産婦人科』でも功を奏したドキュフィクション的手法を押し進め、「分断された個人の孤独な声」を独白をメインとした濃厚な文体で描きます。20名だけの小スペースで上演し演劇ならではの「息遣い」を体験できるライブ上演と、「盗撮」「接写」「隠し撮り」を多用した配信上演を行い、コロナ禍における演劇の可能性を広げるプロジェクトです。

――1400万人都市、東京のどこか、独り暮らしのリビングルームから聞こえてくる「ひとりごと」。分断され孤立した個人、独り暮らしの人男女4人の、誰にも向けられない言葉たち、誰にも聞かれないつぶやきが集まり、一つの物語としてうごめき出す。
陰謀論にハマる独居老人はTwitterの画面を閉じて呟いた、「俺が生きていることをこの世の中の誰も知らない」。同じ時、別のリビングルームでは、預金通帳のゼロの数を数えながら若い女が最果タヒの詩を読んでいる。「誰にも見られていないからこそ言えること」を、劇場あるいは配信で「みんなで観る」演劇的企み。誰とも繋がっていない人たちの声によって現代の姿を浮かび上がらせる谷賢一の最新作。

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『TOKYO LIVING MONOLOGUES』